ペンギンの秘密や習性などを紹介していきます。
ほとんどのペンギンたちは、繁殖の季節になると、大陸の沿岸にあるルッカリー(集団営巣地)にやってきて卵を生み、ヒナを育てます。
大きなルッカリー(集団営巣地)は、100万羽ものペンギンたちが集まりますが、それぞれのつがいのテリトリー(縄張り)はきちんと決められているようです。
毎年、同じ場所に戻り、多くのペンギンが同じ相手とつがい(ペア)になります。何万羽もいる中で同じ相手を見つけるのは大変難しいことですが、つがいは自分たちだけの鳴き声を決め、それを目印として毎年出会うのです。中には異なった相手とつがいになる場合もあります。
生まれた卵は夫婦で交代に温め、大切に育てます(皇帝ペンギンなど1年に1個しか卵を生めない)。
ペンギンの体は体温を下げないように工夫されています。皮膚の上には羽毛、皮膚の下には厚い皮下脂肪があり、寒い中でも暮らしていけるようになっています。
ペンギンの体をおおっている羽毛の立て方は、まわりの温度によって変化します。寒い時には羽毛をねかせ、冷たい空気を直接皮膚に触れないようにします。また、暑い時には羽毛を立て、体のまわりの空気の流れをよくし、体温が上がりすぎるのを防いでいます。
また羽毛には水をはじく脂がぬってあり、海の中でも冷たい水が直接皮膚に触れることはありません。脂を体中の羽毛にぬりつけていくしぐさは「羽つくろい」と呼ばれています。
ペンギンは雪や氷の上を平気な顔して歩きます。その秘密は足の血管にあります。
冷たい足から体内へと戻っていく静脈は毛細血管で、温かい血の流れる動脈を取り囲んでいる。そのため、静脈を流れる冷えた血は、動脈の温かい血によって温められてから体の中へ戻っていくという仕組みが備わっているので、ペンギンの体は温かいままでいられるのです。
真冬の南極で繁殖する皇帝ペンギン(エンペラーペンギン)の足元は羽毛でおおわれており、皮膚の露出は少なくなっています。
暖かいところに住むケープペンギンなどは羽毛が足をおおっていません。
ペンギンは暑くなるとクチバシを開き、口で大きく息をし始めます。また翼(フリッパー)を広げたりします。翼の裏側には血管がたくさんあり、ここで放熱し体温を下げています。
動物園で室内ではなく室外で飼育されているペンギンたちはよく暑がって翼を広げるポーズをとります。ペンギンのことを思うと、人間のために暑いところにいさせてかわいそうだなと思います・・・。
ペンギンは鳥類なのに空を飛ぶことができません。その変わり水の中を泳ぐことができます。
ペンギンの翼(フリッパー)は鳥の翼に比べて大変小さいです。翼が大きすぎると水中を進むのに邪魔になってしまいます。その結果、ペンギンは速く泳げるかわりに飛べない鳥になってしまいました。
ペンギンはエサや敵を見つけるのに主に視覚に頼っています。
そのため水中でも地上でも目の焦点があうような独自の焦点調節機能を持っており、水中でも地上でもよく見えるような目を持っています。
ペンギンは海水やエサの魚から水分をとっています。このためペンギンの体には塩分が多量に入ってきます。この塩分を「塩類腺」と呼ばれる器官で取り除きます。
塩類腺はペンギンの頭部、目の上あたりにあり、ここでこしとられた塩分は濃い塩水となって鼻の穴からクチバシの溝へと出されます。ペンギンが時々頭を左右に振っているのは、このくちばしについた塩水を振り払っている仕草なのです。
ペンギンの足は泳ぐ時の邪魔にならないように(泳ぐ時は足は使わない)体の一番後ろについています。このためペンギンは陸上で立っているときは他の鳥と違い、体が直立してしまうのです。
この直立の姿がまたかわいらしいですね。
しかしペンギンって姿勢が素晴らしくいいです。
泳いでいるときのペンギンは頭をまっすぐ前に向けています。このため体全体がラグビーボールのような形になり、水の抵抗を受けにくく、水中を速い速度で進めるのです。ペンギンの丸いお腹もこの泳ぎに適した体型なのです。
また、ペンギンの翼(フリッパー)を動かす胸部の筋肉は強力で、水中での素早い動きを可能にしています。
参考文献:名古屋港水族館